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執筆者の写真かんがえる社長

授業を動画で配信するようになったとしたら。

何人かの先生の動画授業を拝見して、すごくなれてる方のものや、有名人のもの、ほかにもまだ慣れていない方のものも見ました。

自分の感想としては、動画コンテンツは、耳だけで聴いても分かるものが私はいいなと思います。それも5分くらいが一度に理解できる限界かな。

派手なエフェクトやテロップがドカーンと出たりも特になくていい。聴きやすさというのも重要で、クリアな音であること。朗読みたいにすごく表情のある話し方や笑いももしかすると必要があまりない気がしました。

だからいっそ読み上げソフトでもいいかも。

教科書のような本を読んで勉強する時、本の文章は非常に順序よく書かれ、誤字脱字もなく、「えー」とか「あのー」とかそういう言葉もない。だから、理路整然とした説明をまず作って、読み上げさせればいいんじゃないかと。それも人がやる気になる声ってあると思いますから、そんな調整をしたり。

そうすると、間違いなく、今後の授業がオンラインになれば、その差は、先生の見た目でもなく、声でもなく、身振り手振りでもない。純粋にコンテンツ自体の質に良し悪しが左右されるのだと思いました。


事実、すごい授業の先生の動画は、時間が少し長めでもすーっと頭に言葉が入ってきました。たんたんと黒板やスライドの前にいる映像でも問題なく、声だけ聞いていても良かったと思います。


当たり前のことを教えるのであっても、伝え方ひとつで、「あ!そうか!」と思える。この情報を自分のものにしてさらに人に教えたいとか、さらに知りたいとか行動に結びつく情報であることが大事なのかなと思うのです。


それでも、学校が必要なのはなぜだろう?とかんがえました。伝えたいベースは同じでも、より知りたくなる、ほかに伝えたくなる、モチベーションをくれるものは、そこにいる人との共有だなと思いました。


勉強して、わかったようなわからないような…という時に、友達に「ここがよくわかんないんだよねぇ〜」と言いながらぐちぐち言ってるうちに、「あらなぜか今理解した!」ということを何度も経験したからです。


そして、全くその話を知らない人に話すより、同じものを経験してる人に話すと、話す端から言葉が積み木のように積み上がって、形が見えて来る時があります。


また、その人の意見を聞くと、「そういう意味だったのか?」と言う自分の考えに疑問を持ったり、いや、やはり自分の解釈は「こうだから」正しいとか、その人の解釈はもしかして、こう考えたから?と人の思考の道筋も考え始めて、より深く知りたい、調べたい、もっと話したいと思いました。


ひとりぼっちで学んでいたら、この情熱のようなものは生まれづらかったと感じます。もちろん、それが学校のクラスメートではなく、家族であったり、学校以外の友達だったりした人もいるはず。私も私の娘たちもそうでした。


でも、オンラインが当たり前になるこの先、私自身が今、リアルな周囲の人でなく、自分の欲求を満たす人とのつながりで、学びをもっと深めているように、こどもたちも、所属する学校という場は、自由に選び、移動していけるのが理想なのかもしれないと思いました。


もしもこの先、国が日本のどこにいても、同じ品質のコンテンツを選べるようなものを提供したとしたら、それは本質を大切に作られるものであってほしい。

そして、リアルに住む場所の特性は、当然人生に影響を与えるものですから、個々に感じ方が違います。大人に人気がある学校が一概に合うわけではないはず。

こども自身があちこちに自由に顔を出してみて、自分が納得できる「学校」を選んで、そこの人たちと議論したり、質問してみたり、答えてみたりすることで、進度が違っても良く、自分が好きなタイミングで、学びを止めて社会に出てみる権利が与えられ、そして必要になったらまたいつでも「学校」に戻って勉強できるような、そういうものにならないだろうか。


そのためには、多分ベーシックインカムなんてものも必要になるのかもしれません。

色んなことが今頭の中ですごくグルグルと動いています。あくまで私の想像。


自分がこれまでたくさん引っ越しをして、転校をして、様々な学校を渡り歩いてきたから、余計にそう思うのかも知れません。

私にとって転校は非常に意味のあるものでした。

でも、ICTがあれば、これが誰でも体験できるんだと思ったのです。


こんな時代が来たら、ICTはどう使われ、私たちは何を支援できると良いのか。

今自分ができることは、何か。

この休校は、一つの大きなターニングポイントになるのは、間違い無いでしょう。

そのために、これまでICTにリアルの真似事を無理やりさせてきたことから脱却することが重要になると感じました。



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